2500Wクラスの光脱毛機が無痛で脱毛力を発揮できる理由とは?
電力クラスによって変わる高速脱毛力
痛い・痛くない/良く脱毛できる・脱毛力が弱い・・・
各社各マシンが、さまざまな表示をしていますが、
実際のところ、何が原因で差が出るのでしょう?
脱毛の新理論? AI搭載? 最新型だから??
いいえ。どんな新理論?を掲げても、新しいマシンであっても、
光脱毛機の基本の仕組みは同じです。
電気の力を光の力に変えて、肌を刺激して脱毛していく。
光には「強さ」「出力波形の形状」「波長(周波数)」の3つしかなく、
波長は、ほぼフィルターで決まります。
マシンに残された余地は「強さ」と「出力波形の形状」
当ページでは、「電力量の大きなマシンほど」「連続動作でしっかり脱毛できる」
だから、「痛みのない小さな出力で、安全に脱毛できる」
ことをご説明します。
高速脱毛機が生まれた背景
1秒間にピカピカと10回以上光る「高速脱毛機」。
毎秒10ショットの速さで全身脱毛すれば、計算上は12分で終わると言われています。
ジェルを丁寧に塗ったり、お客様とゆっくりお話ししながら、丁寧に施術しても約40分。
数年前の旧型(スタンプ式光脱毛機)では、手作業で「パチンパチン」と1秒間に1回の手作業操作での脱毛を行っていました。
その結果、全身脱毛に3時間もかかります。
これでは、お客様もスタッフも疲れてしまいます。
1日に2~3人の脱毛しかできないということは、お店(サロン)側の売上も少ないですし、お客様にとっては「1回で全身できないから2倍の回数通う必要がある」「予約がとりづらい」等の問題もありました。
そこで、カウンセリング時間を加えても「1回の全身脱毛(*)が1時間以内で終わる」最新の高速脱毛機が登場したのです。
*) 顔・VIOを除く全身の脱毛を指します。
理想の光出力の波形とは?
高速脱毛は、効果が低い
高速脱毛は、痛い
そんな悪評価が生まれるのは「無理に高速化」した結果です。
1秒間に1回の出力を前提として開発されたマシンが、販売競争のために
「ただ10回光る」ように安易に改造されると、そのようなマシンになります。
まずは「理想の光出力の波形」を見てみましょう。
電力が小さいとどうなるでしょうか?
「パチンパチン」と手作業で1秒に1回だけ光ればよい「スタンプ式」の旧型マシンの場合、400Wくらいの電力供給で十分でした。
400Wでも、1秒間隔ならしっかり充電でき、次の発光を理想どおりに出力できるのです。
これを「1秒に4回」光らせるとなると、4倍の電力、1600Wが必要という計算になります。
1600W必要なのに、800Wでこれを行うとどうなるでしょう?
大きな電力が必要となる10ショット/秒は、本当に必要?
1秒に1回の発光では問題なかった400Wマシン。
10回光らせるのには4000Wが必要!
でも、そもそも「1秒に10回も光らせる必要があるのか?」
「3回くらい光れば十分じゃないか?」
ということを考える必要があります。
高速になればなるほど、マシンは高価になるからです。
当社直営サロンでは、5ショット/秒で練習開始
十分に慣れた施術者であれば、1秒に10ショットの施術が可能です。
ですが、実際には「1秒7ショット」くらいが実用範囲。非常に慣れた、ごく一部のスタッフが1秒に10ショットを使うことがありますが、実は2500Wでも計算上も計測上もちょっと不足。
正直なところ、4000Wくらいあって初めて「1秒に10ショット」が正常稼働します。
「脱毛力を少し犠牲にすれば、1秒に10ショット稼働します。」というのが2500Wクラスのマシンの限界だと思います。
それでも「1秒に7ショット」くらいであれば、減衰しない光出力でパーフェクトに稼働します。これが2500Wクラスの実力です。
脱毛の部位によって、光の強さや発光速度を調整しながら、約40分で全身脱毛を完了させます。それに必要な実用速度が7ショット/秒前後ということです。
結論
- サロンの売上最大化には、実用7ショット/秒、仕様10ショット/秒のマシンが必要
- 実用7ショット/秒が目標であっても「しっかり脱毛できる」マシンへの供給電力は、2500Wが最低限必要
- 1650W以下のマシンでは、3ショット/秒が実用限界。これを超えると「抜けない」「(無理に出力を上げて)痛い」となるでしょう。
電力 クラス | 最大 ショット 数/秒 | 実用 ショット 数/秒 | メモ |
---|---|---|---|
800W クラス | 3ショット *1 | 2ショット | 3時間かけない と抜けない |
1500~1650W クラス | 6ショット *1 | 3ショット | 3ショット設定 でのメーカーは 良心的。 10ショット 設定では 抜けないはず |
2500W クラス | 10ショット | 7ショット | 2500Wクラス でも10ショット 設定では 脱毛力がやや 落ちるので、 7ショット程度 が適切 |
*1)1500W以下の小電力マシンで10ショット動作させるメーカーもありますが、それでは電力不足で高速稼働ではしっかり脱毛できません!